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蝶がくれたもの。

今朝、最寄り駅で電車を待っていると、
レールの少し上を、
黒っぽい大きな蝶が1羽飛んでいた。

同じところをひらひらと
何度も何度も旋回するように・・・。

朝からの強い日差しに、
壁面にくっきりと蝶の影が浮かび、
「影」と連れ添って飛んでるようだった。

それで、フッと気がついた。
「この蝶は、昨夜私がこの駅から連れ去った蝶を
探しているのでは」と・・・。



昨夜、帰宅時にホームを降りる階段に
美しい蝶が死んでいた。

このままでは人混みの中で
潰されてしまう・・
これ以上蝶が傷つかないよう、
そっと拾い上げた。

CANKB410.jpg


蝶を手のひらに置いたまま
暫く駅にとどまった。
すると・・・
動かないはずの蝶の足が、
数分後にかすかに動いた。

生きてる!?
蝶が飛び立ってくれることを期待したが、
それが最期の動きだった。

帰り道、小さな花が沢山咲いた植え込みに
そっと蝶を置いて帰宅した。


今、目の前を飛んでいる蝶は
昨夜の蝶に似ている。
仲間なのだろうか。

レールの少し上を、
低くゆっくりと飛んでいる。

でも、そこは危険すぎるから、
電車が来る前に、移動して!

心の中で叫んだけど、


直後、走り抜けた急行列車を、
黒い蝶はかわすことができなかった。



今頃は、光の国で昨夜の蝶と再会し、
仲良く飛んでいるだろうか・・・。



夕方、池袋駅で帰りの電車に乗ろうとしたら、
朝最寄り駅で見たのとそっくりな蝶が、
弱々しく人混みの隙間を飛んでいた。

ホームの上や、
停車している電車の中を、
フラフラ彷徨うように。

よく見ると羽がぼろぼろで、
今にも落下しそうだった。


サラリーマンが迷惑そうに
かばんで蝶を追い払う。

学生達が蝶をよけるように身をかわす。


放っておくと叩き落されるか、
踏み潰されてしまいそうで、
蝶の後を追った。

すると、蝶は私の乗る予定の車両に入り、
しばらく飛び回った後、
立っている若い男性の腰にとまった。

どうすれば、
蝶を傷つけずに捕獲できるだろうか・・・

息を殺して見つめていると

突然周囲の女性達が蝶を気にし始めた・・・。

「かわいそう」
「弱ってるわ」

向かいの女性が小さな紙袋をさし出した。

「蝶の羽を傷つけないように、
これで捕獲して外へ・・・」

大きな荷物を持った若い女性が
「次降りるんで、私が。」と上手に
紙袋に蝶を誘い込み、
蝶と一緒に微笑んで下車していった。

皆が安堵と喜びの表情で彼女の後姿を見送った。
彼女なら、きっと安全な場所を探して、
蝶を優しく放してくれたことだろう。

そこに居合わせた女性達の優しさが、
一羽の蝶に向って集約されていたようだった。



もしかすると、夕方見た蝶は、
朝、急行にまきこまれた蝶だったかもしれない。

風圧で列車の前面に張り付いたまま、
次の停車駅で終点でもある池袋駅に着いたのかもしれない。

そう、思いたい・・

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テーマ: 雑記 | ジャンル: その他

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